プログラムには幼稚園/保育所(園)向から中学生向まで、発達段階に合わせた9段階の指導者用ガイドがあります。その他、授業で使う映像資料(掲示資料)、子どもたちが使う詳細なワークシート、家族と取り組むワークシートが含まれています。幅広く系統的に組まれた内容は、多種多様な場面で活用でき、アレンジも可能です。概要書、保護者会運営手引書なども用意し、協力関係を築くすべての大人を巻き込んでいきます。
子どもにとって保護者は人生最初の先生で、最も重要な先生。青少年への効果を高めるには、学校内外における保護者の協力が不可欠です。宿題を一緒にすること、保護者会へ出席すること、学校の授業にゲストとして直接参加するなど、保護者の積極的なかかわりを奨励しています。
ライオンズクエストの目的の1つは、学校の雰囲気を明るく前向きにすること。互いの接し方、建物の外観、子どもたちの規律などはもちろん、何より学校が青少年や大人にとって「居たい」と思うような場所にすることを目的としています。これは、健全な青少年育成や問題行動防止に不可欠な要因です。
地域の人材の参加や協力は、青少年教育にとって必要不可欠です。学校と地域の協力関係に重点を置くことは、青少年の好ましい成長を家庭や学校だけの問題にすることを防ぐとともに、青少年に身の周りの大人たちが自分たちに意識を傾け、高い期待を持ち、見守っていることを効果的に伝えることができます。
ライオンズクエストプログラムの授業実施・活用には、事前にワークショップへの参加することが義務づけられています。そこでは、プログラムの内容や構成を理解するための活動や、実際の教材や指導技術を用いた模擬授業が行われ、参加者はそれを体験し、ライフスキル教育の指導方法や、その他の授業でも活用できるさまざまな指導手法について学ぶことができます。